ww2 スイス軍実物。1939年製塹壕スコップ。スコップの方を黒い傷だらけの薄い塗膜を剥がし、研磨して、黒錆加工を施したものになります。ベタベタの塗膜をはがすとやはり刻印が浮かび上がりました。戦場では、スコップは使った後洗浄後、何度も何度もスプレーをしてペンキを適当に塗って錆び防止をします。従って今回汚い傷ついた薄い塗膜を2幕から3幕剥がして、メンテナンスをしたところ、焼付塗装のみが残りオリジナルの刻印が現れました。削れて読みにくいですがシースと同じメーカー名、軍用を示す【K3】刻印が斜めに入っています。乾性油をハンドルに染み込まし黒錆加工をして刃物油を塗ってあります。シースも貴重な当時物。1942年以降のスイス軍のハンドルは八角形になっていますがこちらは前期モデルになります。オモテウラか触った感覚でわかる真鍮のスタッドがあるのが特徴です。スイス軍はドイツ軍諸国のデザインを踏襲し、私が思う中でストレートスコップにおいてはスイス軍のものが一番優秀だと思います。とにかく作りが丁寧です。ドイツ軍のものは後半は牛革の不足からダンボールのような紙と樹脂で作られた物になりますが、まだナイロンが無かった時代、戦地に送り出す兵士が身に付けるものは最高の強度がある素材を持って作られたことがわかります。スイスのとても良い伝統的な総手縫いで仕上げられた堅牢なシースはとても美しく、スイス軍の軍用の革製品は最近でもものすごく価値が上がっています。2枚の鉄板をリベットで打ち抜きリングでカシメ、そのリングとハンドルを釘で打ち抜き、頭を削りり、表面を整えて、リングの間を真鍮を流しこみロウづけし、磨き、仕上げられたまさに工芸品です。ハンドルも、とても硬い木が使われており、ハンドルにまで検査印のような焼き印がスタンプされています。キャンプやコレクション、サバゲーなどでお役に立てればと思います。レプリカにはない鉄板の分厚さ、国を守る兵士のために本気で作られた工芸品はきっとあなたのキャンプライフに花を飾ることでしょう。万能なこの形は、規格品で作られているため、時にはメジャーの代わりになったり、きれいに洗って卵を焼いたり、端だけ研いで斧に使ったりと、様々な用途で使われたとても便利なものだそうです。ぜひお見逃しなく!
商品の情報
カテゴリー | スポーツ・レジャー > アウトドア > その他 |
商品の状態 | 傷や汚れあり |